V.Q.Powell Signature Flute GPT


V.Q.パウエル社製(アメリカ)

シグネチャー・フルート

 総銀製 管体プラチナメッキ、クラウン・リッププレート、キー・メカニズム18K金メッキ

ドローン(引き上げ)トーンホール、インライン・リングキー、H足部管

シリアルナンバー:SIG-2724(2009年製造)

★2017年 ブラウン木管フルート導入に伴い売却

 

 

前回、パールフルートのハンドメイド総銀製の楽器をGPT仕様にした。

※GPTとは、管体にプラチナメッキを、キー・メカニズムには金メッキの2種類のメッキをかけたもの

で、アルタスから同仕様のモデルが出ていることから、便宜上GPT仕様と僕が勝手に呼んでいる。

 

パールフルートの柔らかく、誰にでもピュアな音が出しやすい特徴を残しつつ

音の輪郭ははっきりと、深みと芯の強さを引き出すことが出来た。

 

その効果を、パウエルの総銀製の楽器に足したら、どうなるだろう???

という期待と疑問から生まれたのが、この楽器です。

 

さすがに新品のハンドメイドの総銀の楽器を改造することは怖い。

やるなら、お値段もお手頃なシグネチャーモデル。それも中古で安いものが出れば良いな・・・。

そう考え、あちこちでお手頃な中古シグネチャーが出てこないか・・・とのんびり待っていたら

 

なんとインターネットオークションで、シグネチャーが出品されているではないか。

しかも激安。状態もそんなに悪くない。

(改造前の写真)

メッキなどの加工時には、オーバーホールする必要が出てくる。

タンポやコルクなどすべて外して新品に変わる。

 

待つこと約3ヶ月。

仕上がった楽器がこちら。


見た目は、金の色で少し失敗か・・・?

前回はローズゴールドをチョイスしたのだが、今回はイエローゴールドをチョイス。

その結果、ちょっと成金臭いカラーリングの楽器になった気がする。

 

しかし、吹奏感は格段に上がった。

明るく華やかなパウエルトーンに、プラチナならではの、音の芯や太さが加わって

バリバリ鳴ってくれる。

普通にメインの楽器として使える楽器です。

(見た目はちょっと派手すぎるけどね・・・)