V.Q.Powell Handmade Aurumite Headjoint


V.Q.パウエル社製(アメリカ)

ハンドメイド オーラマイト(Silver/14K GOLD)頭部管

頭部管スタイル:フィジョーネ

パウエル総銀製#6457(クーパースケール)に付属してきたオリジナルの頭部管はリリアン・バーカートのものに近い(ひょっとしたらリリアン本人の作の可能性も高い?)もので、これはこれでとても素晴らしい逸品であったが、演奏している中で、どうしても僕の奏法では吹きづらい部分(=あるスケールやアルペジオを吹いたときに、綺麗に音を並べづらい)があり、どうしたものかと思っていた。

 

この#6457の管厚は.014インチなので、現在販売されている総銀製頭部管の多くは入らない。(総銀製はほとんど.016インチ)

.014に入る頭部管を探すには、(1)新たに.014仕様でオーダーする。(2).014の中古を探す (3)銀より薄い管厚の素材(金やプラチナ)を選ぶのいずれかしかない。 (※.015の管厚のものを絞る方法もあるがパウエルではめったに無い)

 

(1)はオーダーして出来上がってきた楽器が、自分の思ったものと違うものの可能性もあり

(2)は、今回たまたま良い出物があったが、吹奏感に納得できなかった。

(3)今回は予算的にもゴールド以上は無理

 

そんなわけで、しばらく現在のバーカートっぽい頭部管で、よい中古が出てくるのを待つか。と思っていた。

 

しかし、この子が突然現れた。

パッと見た感じはシルバーだが、これはオーラマイトという素材。

パウエル独自のもので、1986年に生み出された、金と銀を金属的に合致させた特別な材質・・・とのこと。

簡単に言うと、金と銀の2層が一体になった素材。

 

このハンドメイドオーラマイトの場合、外側が銀、内側が14K金で出来ている。

そして、管厚は銀より薄い。つまり(3)に該当する楽器なのだ!!

中古でお値段もかなり安い!!総銀と大差ない価格で入手できる。

 

頭部管のスタイルはフィジョーネ。長年使用していたホワイトゴールド14Kの時に気に入っていたものと同じ。

演奏してみると、なかなか良い。低音から高音までコントロールもしやすい。言うこと無し。

 

正直言うと、せっかく総銀の楽器だから、頭部管も総銀で・・・とは思っていたが、

これはこれで持っていたいなと思わされる頭部管。